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ご挨拶

私たちのNPOは、地域の<資源>を活用して、いい「まち」に近づけるための活動を支援することを目的として発足しました。ここでいう<資源>には、建物や町並みや景観などの<ハード>と、そこにある文化や生活スタイルのような<ソフト>、そしてそこに住んでいる、あるいはこうしたものを応援している<人>を含んだものと考えております。

明治維新前後に日本に訪れた欧米人が各地を巡って感嘆した日本の美しい「自然とまちまち」は、その後近代化と経済的合理性とを優先し邁進して来た結果、気が付けば全国どこも同じような「まち」となり、地域の魅力は失われつつあるように感じます。これは経済的な豊かさを獲得しようとする時代にはしかたがなかったのかもしれませんが、豊かさがある程度得られた現在、こうした魅力について再考すべき時期だといえます。

そこで21世紀に入り、地球環境維持と資源循環型社会という新しいキーワードが叫ばれ、また、低成長期の厳しい時代となった今、地域独自の風土と歴史の中で培われてきた<資源>を基礎に、素敵な暮らしを実現するいい「まち」づくりを支援することが大事と考え、本NPOを設立したのです。

私自身は、旧同潤会大塚女子アパートメントの保存活動や「蒲江町建築・環境・再生ワークショップ」などの建物やまちに関する活動を通して、さまざまな経験をしてきました。その中で、反省していることもたくさんありますが、それ以上に、多くの方々から様々なことを教わったと感じております。

これらの経験から、建物やまちに関心のある人と人とをつなぐということが最も重要なことだと感じておりました。しかし、実際に漠然とした思いだけがあっても、人と人がつながることはありません。だからこそNPOという場をつくり、こうしたきっかけを作ることができないかと考えたのです。

具体的な活動は、これからつくっていく段階です。大きな背伸びはしませんし、できません。しかしこのNPOに参加するメンバーがつながっていくことで、結構大きな力になると思いますし、そうしなければと感じております。ここに参加する人々の思いを集合させて、それぞれに使えるNPOに発展できればいいと考えております。

産声をあげたばかりのNPOですが、みなさまのアドバイスをいただき、ご参加いただきながら、新しい場を作っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

2004年4月 理事長 清家 剛